TECH TOPICS
技術トピックス
2022.09.02
2022.11.17
金属と樹脂との加熱圧着直接接合技術ALTIM(アルティム)がGoTech事業に採択されました。【睦月電機(株)】
接合ラボサイトにようこそ。
この度、睦月電機(株)は、政府、経産省が主導する、
令和4年度成長型中小企業等研究開発支援事業 (Go-Tech事業)の公募に応募し、採択審査委員会にて厳正な審査が行われた結果、
6月27日に、正式に支援事業として採択された旨の発表を受領致しましたことをご報告させて頂きます。
今後3年間、国からの御支援を賜りながら、ものづくりの国際競争力強化に向けてALTIM(アルティム)の研究開発に、一層の努力を続けて参りますので、何卒、宜しくお願い申し上げます。
Go-Tech 概要
政府が主導する、成長型中小企業等研究開発支援事業は、「中小企業の特定ものづくり基盤技術及びサービスの高度化図る指針」に基づき特定ものづくり基盤技術、(情報処理、精密加工、立体造形等の12技術分野)及びIoT、AI等の先端技術を活用した高度なサービスに関する研究開発や試作品開発の取り組みを支援し、中小企業のものづくり基盤技術及びサービスの高度化を通じて、イノベーションによる我が国製造業及びサービス業の国際競争力の強化を図ることを目的として行われています。
令和4年度のGo-Techには、同年2月から5月迄の公募期間中、全国で220件、(近畿経産局で52件の申請があり、うち全国で102件、近畿27件の事業が採択されました。
令和4年度より、旧戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)及び旧商業・サービス競争力強化支援事業(サビサポ事業)が統合され、成長型、中小企業等研究開発支援事業(Go-Tech事業)となって居ります。
睦月電機(株)のALTIM(アルティム)は、令和元年度の旧サポイン事業にも採択頂き、今回、継続しての開発御支援を頂けることとなり、関係者一同喜びをかみしめると同時に、ご支援に見合う成果を上げるとともに、国内製造業の国際競争力の強化に貢献すべく、ご協力頂く研究実施機関、アドバイザー企業の方々と一丸となって取り組んで行くことを改めてお約束致します。
採択された研究のテーマと概要
今回の研究テーマ
金属と樹脂をとの加熱圧着直接接合技術(ALTIM)を用いた角型LIBの
高気密封口板開発及び低コスト製造装置の開発。
研究の概要
現行カシメ法で作成されている、角型LIBの封口板(蓋端子部品)のコスト、耐久性や環境負荷等の問題を解決するため、独自レーザー照射金属粗面化処理技術、誘導加熱圧着技術とAIによる条件最適化技術等を応用した金属と樹脂との加熱圧着技術により、高気密性能を確立して、樹脂と金属の分別サイクル可能な、高気密封口板を作成するとともに、CO2排出量を低減可能な、低コスト製造装置の開発を行う。
運営に関して
この度は、睦月電機(株)が、研究実施機関となり、事業管理機関として、大阪科学技術センター様、連携する大学には東京大学 様、また、アドバイザーとして、川上にあたる樹脂材開発製造メーカー様、と川下にあたる電池セル開発製造メーカー様のご協力を受けながら、共同体で、研究開発を運営してまいります。 今後の展開、進展に関しましては、また、当コラムや、展示会などで、ご報告させて頂く所存です。
更に、当社の加熱圧着接合技術【ALTIM(アルティム)】が、
「日本の未来を照らす稼げる革新技術20」として日経ビジネスに掲載されました!(掲載日:2022年7月14日)
記事では、「異種材料を接合、軽量化に貢献」として掲載いただきました。
https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/00117/00213/
詳細は、メルマガ、Vol.12に掲載して居りますので、是非ご一読下さい。
お陰様でALTIMは、新たな直接接合技術としての皆様のご興味、また、メディアのご注目も頂ける様に、進歩してまいりました。 今後の事業展開に関しましては、お客様のお困り事に向き合って、これまでにない、革新的なソリューションをご提供出来るよう、全社一丸となって取り組んで参ります。
ALTIM(アルティム)事業のホップ ステップ ジャンプ
現在のALTIM(アルティム)事業の技術開発ステージを、3段跳びで、例えますと
ホップステージ
基礎となる独自レーザー照射による各種金属の粗面化技術の確立
基礎となる高周波誘導加熱圧着技術の確立
それら金属、樹脂の組み合わせによる、標準試験片での直接接合試験
接合強度評価、及びデータベースの蓄積
ALL IN ONEデモ機の開発、設計、製作による実用化の実証
WEBサイトの立上げ、展示会への出展、WEBINNER等
各種販売促進実施中
ステップステージ
各種用途市場での、お客様の製品、製造装置に合わせた技術の応用展開
サイズ対応、加熱圧着方法の要素技術の開発と知見の蓄積
デモ機への展開検証
ジャンプステージ
お客様の各種ご要望に対する即時最適ご提案の提供
標準装置のモジュール販売、及びカスタム化の開発支援(技術ライセンス契約)
AI技術等による最適化条件の継続アップデートのご提供
各種サブスクアフターサービス、グローバル展開
というイメージを弊社開発、技術、営業で共有しています。
今回のGo-Tech案件は、まさに、ALTIM(アルティム)の応用化、ステップステージを体現する重要な位置付けとなります。
更に、今日迄お客様より頂いた、具体的案件に対応して行く中で、共通した、課題(ご要望)がある事も判ってまいりました。 睦月では、これらの共通課題を優先的に対応して行くことをで、更に効率よく、適用分野を広げて参ります。 順次対応モデルのサンプルを見える、手に取る形で、ご紹介出来るようステージを進めて参りますので、ご期待下さい。
ALTIM(アルティム)ご導入までの流れ
当WEBサイトでも、ご案しておりますが、ALTIMご導入までの流れは、以下の通りとなって居ります。
ステップ1:お問合せ
樹脂金属接合をお考えの方、ALTIM(アルティム)技術にご興味をお持ちになられたお客様は、些細な事でもお気軽に、電話、メール、WEBサイトから問い合わせ下さい。担当者がご対応致します。
ステップ2:ご要望のヒアリング ソリューション提案
ご検討中の製品情報、ご要望また、現在工法でのお困り事を詳しくヒアリングさせて頂き、最適なソリューションを提案させて頂きます。
弊社での委託生産、製造装置のご提供を含め、対応方針を決定させて頂きます。
弊社の射出成型、インサート成形技術で蓄積した知見もフル活用致します。
ステップ3:基本接合テスト
基本的な接合試験を実施させて頂きます。(標準試験片)
ご使用予定の金属、樹脂の情報をご提供下さい。
更に、製品の実物サンプルでの接合試験も実施致しますので、サンプルをご提供下さい。条件出しが必要な場合には、複数個のサンプルをお願いすことが御座います。サンプルの接合及び評価試験に専用治具等が必要な場合も見積と共に、ご提案させて頂きます。
ステップ4.工法の検討及び決定(接続する製品設計決定)装置構成の決定
装置、加工コストの概算及び、コスト比較。経済合理の確認
ステップ5.詳細仕様決定、お見積り作成提出
ステップ6.受注。製品生産又は、製造装置製作
ステップ7.納品、 搬入設置立上げ
以上の流れとなります。
ALTIM(アルティム)はこれからが、本番です。
前述の通り。 睦月電機(株)ALTIMは全体としては、ステージ2、ステップステージに入ったばかりの段階です、ゴルフに例えていえば、(筆者はゴルフ好き)練習場で、一通り、まっすぐに打てるようになった段階です。
ゴルフ好きの方ならお判りのように、これから本コースでのラウンドを重ねながら、どんな難コースにでも、対応出来るように、開発、技術、製造、営業が全社一丸となって取り組んでおります。
導入までの流れの中で、ステップ3~ステップ4.に新たなチャレンジも多く、多少お時間を頂く事も御座いますが、お客様のご理解を頂きながら、必ず、それ以上に満足いただけるソリューションとして仕上げてまいりますので、是非とも、ご検討の程、宜しくお願い致します。
ゴルフ好きの開発営業